第20回福祉機器展示・体験会を終えて 広島市こども療育センター 発達支援部 二葉園 理学療法士 藤林英隆

 

 約20年前に一人のスタッフが他県での福祉機器展を観て、ぜひ広島でも!!という思いから始まりました。初めはこども療育センターの5Fや訓練室などを利用し、車いす・バギー・座位保持装置の試乗会がメインでした。それから何年かすると心身障害者福祉センターの協力により、大体育室を使用する規模にまでなりました。

 展示会を毎年開催していくうちに、近年では展示だけでなく障害者スポーツなどの紹介、日常生活での工夫例の紹介(自助具の紹介)、また最近ではコミュニケーション機器を紹介しつつ、実際に体験してもらう機会を多く持つようにしてきました。

 これは私たちスタッフが日々の子どもたちとの関わりの中で訓練や補装具のフィッティングだけでなく日常生活へのアドバイスや余暇活動に少しでも汎化できればとの思いが込められています。体験して楽しみを見つけてほしい!参考にしてほしいという願いも込められています。

 だからこそ、近年は福祉機器展示・体験会というかたちで開催しています。

 

 今年度は記念すべき第20回!! 最新の機器もいくつかあり、以前からあるものと乗り比べをしながら試乗できたのではないかと思います。あそびのブースでもたくさんの笑顔や笑い声が聞こえていました。中でも視線入力機器ではたくさんの方々が興味を持たれており、こどもの関連施設のスタッフや教育関連の方々の目にも止まっていました。吉田弘司先生の講演会も大盛況でした。

 

 私たちができること、それは情報提供、利用者とその家族が少しでも豊かな生活を送ることができるように支援することです。(ここでいう豊かな生活とは環境も心も豊かにということです)この展示・体験会が少しでも力になっていればと思います。

 

 来年はパラリンピックの年です!どんな企画があるのかな? お楽しみに♪

 来年もたくさんの笑顔に会えることを楽しみにしています。