療育を経験して歩んでいく道
息子の康太はこども療育センター二葉園の卒園生です。
20数年前に生まれた障害のある我が子の「子育て」をどうすればいいのかわからない悩みを当時の保健師さんから「二葉園」を知って母子通園することになりました。
5年通い大切なことを山ほど教えていただきましたが今でも特にずっと胸に残る言葉が3つあります。
*心豊かに*
障害があるために外からの言葉がけにもなかなか受け止めることが難しく子供たちが楽しみ情緒を育てるために考えられたのが療育で二葉の先生方も試行錯誤を繰り返して子供たちが楽しめるように考えられたようです。20数年経って大事なものは変わらず時代と共に進化してるのかなと思っています。
活動の前には必ず身体を触って触れ合います。リトミックもしました。手遊びならぬ身体遊びです。
四季折々の絵本やクッキングや遊びを通して子どもの心を豊かにして、毎日繰り返しの中で先生の声、お家の人の声、友達の声の中で段々と表情がどんどん豊かになっていくのが解るのです。親としてこんな嬉しいことありませんね!
積み重ねにより、絵本に耳を傾け、順番待ちも出来る、なんと劇も出来ちゃう!友達がいることにより外の世界にも目が向けられたり自分から何か訴える力がつき、そこからまた世界が広がります。たくさんの人のなか集団の力は本当にすごいです。
今は学校を卒業し生活介護あべにーるに通っています。毎日楽しく笑っていてくれていることが何より嬉しい!
幼児期の大事な時期にしかつけられない力を二葉園の専門の療育を受け土台がしっかりしていたからこそだと私は思っています。
しんどかったら時々休んでも良いと思います。子どもたちの力をお母さんたちがどうか引き出してあげてほしいと願っています。
身体は動かしにくいけど心は豊かで楽しもうよ!!
*いつでもどこでもだれとでも*
そのままの意味ですが、家族以外の人と関わることは大事なことです。家でずっと抱え込まずにショートステイなどでお家の人以外の人とも過ごせるようになったりすることも成長の1つです。親が何かしらの理由で預けなくてはいけない時も泣いて過ごさないような心の強さの力をつけましょうとよく言われていました。
これはいつからかすごく出来ていていつもニコニコしてつい声かけてしまうんですよと言われることあり、術を学んだようです。
*親そだち*
障害を持った子供の悩みはいくら仲の良い友だちでも解ってもらえないし出来ませんでした。
今みたいにSNSで繋がらないし孤独で押し潰されそうでしたが二葉園では親の悩みを共有したり笑ったり泣いたりこんなに心強いことはありませんでした。
親の仲間作りはとても大切です。自分自身の心の支えになってくれます。
自分の子供だけでなくお互いの子供の成長も喜び合えたり私たち親も力強く歩む一歩になりました。
クラスだけでなく地域でつながろうと地域の縦割りクラスもあり先輩の話も聞けました。
振り返ってみると人との繋がりをすごく大切にされていたんだと感じました。
また、専門の先生方(保育士、セラピスト)の講習もあり質問や相談も出来て段々と障害児の親に成長できました。
何も分からず泣いていた私ではなくなったのです。
今ではすっかり図太くなりました。まだ親そだち中かなと思ったり
さて。これからの課題は康太の最後の居場所探しです、、これも仲間となら乗り越えられるでしょう!!
この3つの言葉は今もこれからもずっと私の心にあるでしょう。
もう2度とこない幼児期を大切に過ごしてほしいと願います。
子どもたちに療育を受けてほしい、お家の人も知識を身につけてほしいと思う私の本音です
ありがとうございました。