舟入市民病院のレスパイト病床の増床について
舟入市民病院では、平成28年度に医療的なケアが必要な重症心身障害児(者)を受け入れるレスパイト事業(医療型ショートステイ)をベッド数2床で開始しましたが、年々利用者が増加し、受入の拡大を求める声が多くありました。
そのため広島市では、令和3年度に定めた市立病院の業務運営に関する「中期目標」において、受入体制の更なる充実を図ることとし、これを受け舟入市民病院では、令和4年10月からレスパイト病床を3床に増床しています。
また、舟入市民病院ではレスパイト専用の病室を設けて、冷蔵庫やベッド柵カバー、利用者専用のキャビネットや食器乾燥機等を購入するとともに、看護師を日勤・夜勤とも1名を専従として配置するなど、充実を図っています。
レスパイトの利用者の半数以上は人工呼吸器を装着中の方であり、乳幼児の利用も増えていることから、こうした利用者からは、「人の気配が感じられて寂しくなくて良い。」「医師が24時間常駐していて安心する。」というご意見をいただいています。
この増床に伴い登録者数が増加し、令和5年9月現在、90名の登録があり、8割程度が予約で埋まるなど、多くのご利用をいただいているところです。
今後とも、舟入市民病院と連携を図りながら、医療的ケア児とそのご家族がより一層安心して生活できるよう取り組んでいきたいと考えています。